≪ 月に哭く 用語集 ≫

あ行

アーディティア神群(しんぐん)
無垢の女神アディティーが統べる神群。3神群のなかで一番戦神(いくさがみ)が少なく戦闘能力は低いが一切神デヴァーハの覚えはめでたく、アディティーの張る結界をデヴァーハの“気”が強めているとも言われる。
影の実権は預知の能力の高い天地両神一族が握っている一面もある。
アスラ神群
ヴリトラが統べる神群。
アスラ宮を拠点とし、その一帯はヴリトラが放つ瘴気によって守られている。
戦神(いくさがみ)
戦闘能力を持つ神。
雨神(うしん)一族
蒼い鱗を持つ翼竜を操る、アーディティア神群に属する戦神一族。
アーディティア神群では最大の戦神一族であり、雨神パルジャを王とする。
黄金の神代(おうごんのしんだい)
一切神デヴァーハが統治し、全ての一族が神群毎に分かれることなく暮らしていた時代を指す。

か行

火神(かしん)一族
火を操ることが出来る、アーディティア神群に属する戦神一族。
火神マニウを王とする。
月虹石(げっこうせき)
一切神デヴァーハの妻、光の女神ヴィシュヌの涙の結晶であるという言い伝えのある石。
かつて預知者は各自一つずつ月虹石を手にし、それによって神から与えられた力を高めたとも言われる。
天地両神一族の聖地、シュラダ山でしか産出されない。

さ行

死者の王(ししゃのおう)一族
アーディティア神群に属する戦神一族。
前ルドラ王の時代は、マルト神群に属していたが、“ルドラ王の預知者狩り”に疑問を感じ、マルト神群を出奔した。
死者の王ヤマを王とする。
シュラダ山
天地両神一族の聖地。
未だ一切神の“気”が強く残っており、一切神に愛された天地両神一族しか立ち入ることが出来ない。
神名(しんめい)
それぞれの神が持つ名前。
代々血族の間で引き継がれる名前(例:天神ディアウス、雨神パルジャなど)と、特定の一族を持たず、代々神群内の人間の“気”の色や強さによって血には関係なく引き継がれる名前(例:無垢の女神アディティー、暁の女神ウシャスなど)の2パターンがある。
前者の場合は生まれた瞬間から神名を与えられるが、後者の場合修行によってその神名を獲得する形になるため、神名とは別の幼名を持つ。
また、神名を与えられた神は総じて寿命が長く、特にルドラの名を冠する者は長命な者が多い。(2千年以上もの間、マルト神群を統べた王がいたという文献もある)
神酒(ソーマ)
天地両神一族が作る金色の水。洗浄・殺菌効果、傷が治癒する効果があるため怪我や病気の治療に用いられる。
また、滋養強壮の効果などがあるため飲むことも出来る万能の水。
(実際にアーディティア神群内では食事の際、飲み物として飲まれることも多い)

た行

大地(たいち)
一般の神々や人々が暮らす土地。
太陽神(たいようしん)一族
気候(特に大気、天候)を操ることが出来る、アーディティア神群に属するの戦神一族。
太陽神スーリアを王とする。
天宙域(てんくういき)
天を駆けることの出来る神(翼竜を支配下に置く雨神一族、神馬、または龍を操れるルドラ一族など)は出入り可能な空域。
天地(てんち)
大地、天宙域とは時空が異なり、天地両神一族のみが立ち入りを許された空域。神々が打ち砕いた空のかけらと特殊な水で構成されている。
天地両神(てんちりょうしん)一族
未来を見る預知の能力と高い医療の技術を併せ持つアーディティア神群の中の一族。天神、地神の双子が統べる。
預知を見る方法は人それぞれで、夢で見るものもいれば水晶や水盤などを使う者もいる。
薄茶色の髪と、濃い蒼色の瞳を持つ。

は行

風神(ふうじん)一族
風を支配し、戦場では鳳凰を操るアーディティア神群に属する戦神。
風神ヴァータを王とする。

ま行

マルト神群
ルドラ一族が実権を握る神群。ルドラ一族は一族の殆どが戦神(いくさがみ)であり、戦闘能力は一番高い。一族以外の人間を軽んじる傾向もある。
天地両神一族を嫌い、その預知の能力を憎んでいる。
マルトの四天王(してんのう)
マルト神群の居城、龍宮殿の結界を守っている。
戦場では口から火を吐く竜を操る部隊を引き連れ、別名マルトの竜部隊とも呼ばれる。

ら行

龍宮殿(りゅうぐうでん)
マルト神群の本拠地。
マルトの四天王が守る青竜、白虎、朱雀、玄武それぞれの城のちょうど中央部に位置する、黒曜石で出来た黒い城。
ルドラ王の預知者狩り
“ルドラ一族の預知者狩り”と言われることもある。
天地両神一族の持つ力を恐れた先々代のルドラ王が無差別に捕えた預知者を無残に大量虐殺し、アーディティア神群の神々がその蛮行を指して言う。
虐殺行為は、先代のルドラ王の頃が一番激しかった。